週末、最終日が迫っている東京オペラシティでの「都市へ仕掛ける建築 ディーナー&ディーナーの試み」展へ。
ヨーロッパを中心にスイスで活動している設計事務所ディーナー&ディーナーのプロジェクト展。かなり力の入っている冊子を見ながら、その通し番号がふられたプロジェクトの模型やコンペのプロジェクトブックを見るというもの。建築単体のプロジェクトからマスタープラン、新築からリノベーション、増改築まで幅広く、充実したその活動の物量に圧倒される。
どれも、かなり理性的なある種の正しさの元に設計、計画が立てられている印象が、とてもよかった。入り口で配られた冊子と展示の順番は必ずしもあっておらず、誰かの感想では宝探しのようだとプラスにとられていたが、ナビゲーションは正直わかりにくいものだった。
しかし、都市プロジェクトなどはもちろん、建築のプロジェクトの類は、絵画ではない。一目で「これはだめだな」と思うものは問題外だが、そう簡単に、それが何であるかなんて理解できない。
冊子で会場に展示されたプロジェクトを確認して、これはどんな計画なのか立ち止まってゆっくりと見る。冊子と、模型を何度も行き来しながら、展示品の周りをぐるぐる回る。このペースでないと展示内容は、ちょっと理解できないだろう。でないと、なんだかよくわからない内にそこを通り過ぎてしまう。
この展示は、何でも情報をわかりやすく、サービスとして出すことでは、逆に通り過ぎてしまうメッセージ、計画案を伝えようとしているように感じた。見る側は、しっかりと見てくれる、見たいと思う人が来てくれる。その人たちが自由にじっくりと鑑賞できるように、プログラムする。という、コンセプトなのではなかっただろうか。敷居が高いようでもあるが、理想も志も高い展示だったと思う。
2009年3月12日木曜日
装丁と新展開
数日前の思い出し日記。
田中さんと研究会。来年度の展開などについて話をする。
これまでの課題がクリアーになる部分もあり、実際の行動に出るということ、調査をしっかりやるということ。で、合意。来年度も楽しくなりそうだ。
注文していた古本が届く。比較的大きめの古本はきっちりと梱包され、それと一緒に古書目録も同封されていた。港や書店の古書目録は装丁が格好良い。他の古書店が比較的おとなしめだが、写真の四方裁ち落としで、表、裏表紙、背表紙とそれぞれ別々の写真をうまくつかっている。今回は大正時代は大阪の女学校の市内見学記念写真帳からのもので、とてもよい。
田中さんと研究会。来年度の展開などについて話をする。
これまでの課題がクリアーになる部分もあり、実際の行動に出るということ、調査をしっかりやるということ。で、合意。来年度も楽しくなりそうだ。
注文していた古本が届く。比較的大きめの古本はきっちりと梱包され、それと一緒に古書目録も同封されていた。港や書店の古書目録は装丁が格好良い。他の古書店が比較的おとなしめだが、写真の四方裁ち落としで、表、裏表紙、背表紙とそれぞれ別々の写真をうまくつかっている。今回は大正時代は大阪の女学校の市内見学記念写真帳からのもので、とてもよい。
2009年3月11日水曜日
西国街道を往く
今月の地方出張調査を行ってきた。
場所は姫路、岡山、福山の3都市。
いずれも城下町都市で、城が現存、復元されている。こうして立て続けに城下町を訪れ、例外なく、登城したりすると、やはり子供の頃から自分が城好きだったんだなぁという感慨が、当時のわくわくした感情の記憶の断片とともに込み上げてくる。もっというと、僕は城の建築そのものよりも、プランや石垣が好きだった気がする。城模型も城を建築物単体で見るよりもサイト、ジオラマとして捉えて制作していたような。
当時から今につながる何かがあるなぁ。なんて思ったり。
ついでに言うと、世界遺産にもなった、国宝姫路城のかっこよさはなんと言っても石垣のかっこよさにあるような気がした。傾斜が急で、高くそびえている。その基壇のリフトアップ効果がなんとも、プロポーションをよくみせているようだ。
月末にも地方調査が控えている。
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