2009年12月28日月曜日

師、逝く

あまりに突然のことで未だ整理が出来ない。
この数日のめまぐるしい時間の動きに全くついていけてない。ただ、皆で先生を悼もうという残された者の意志が、自分たちを動かし、その中で、やるべきことや、振る舞いの中で刻々と時間が過ぎていった。集合時間に遅れないこと、みんなが動けるように配慮すること、参列してくれた方々の気持ちを不意にしないように動くこと。気がつけば、もう出棺の時間だった。一報から別れのその時までの時間のあっという間だったこと。


式が終わった後で、自分が先生と知り合った時間の全ては、医者から宣告された先生に残された短い時間の内だったことを知った。最後まで一歩でも前へ進み、進もうとされていた。あと半年あれば、また、先生はさらに何かを成し遂げ、偉大で、僕らの励みとなる業績を残されていたに違いない。あまりに早過ぎる急逝だった。


大きな背中だといつも思っていた。

その向こう側に何が見えているのか、ずっと追いかけていた。時間は短かったけれど、ちゃんと向き合ってくれていた。大事な励ましの言葉がたくさんあった。頂いたたくさんのヒントと可能性が、今も自分にはある。
これからまた、僕らはがんばらなきゃねと、仲間たちと確認した。何をどう頑張ったらいいかわからない。けれど、きっとそれでも変わらずに僕らは何かをやり続けるのだろう。


家に帰ってぼーっと手元にあったDVDをトレイに載せて再生。
HARMONYという音楽ドキュメンタリー。
さやというアーティストがこんな内容のことを言っていた。

「作品が残ったとしても、

それの出来上がったプロセスは残らない。

作者の考えはいつも頭の中にあるから。

でも、これが共同制作者がいると残るかもしれない。

たとえ、自分が死んでも、

その共同制作者に何かが残って、

それが誰かに伝わっていくかもしれないから。」

2 件のコメント:

yulla wei さんのコメント...

おつかれさまでございました

singh さんのコメント...

わざわざありがとう。これからもよろしくです。