2008年5月29日木曜日

目が乾く雨降りの日

最近、使っていはじめている使い捨てコンタクトレンズがどうも調子悪い。
基本的に終電で帰宅と、装用時間が長いせいもあるが、あまり自分には合わないのかもしれない。深夜の話と言えば、夏至が近づいているので、夜がとても短い。終電で家に帰って、だいたい、2時前。晩飯を食べて、ちょこっと作業したり、練習したりとして、4時半過ぎには空がもう明るい。この時期の明け方は、冬に比べて、空が青くて綺麗。

昨日は行き帰りの電車の中で先日古本屋で買った、村上龍・坂本龍一の「モニカ」という本を読む。
坂本の夢日記を素材に、原稿用紙4枚分の短編と写真を村上が提示しているというもの。夢日記自体も面白いのだけど、村上はこの企画でモニカという、男なら誰もがそれぞれの中で、持っている理想の女性(ここではそれをモニカと呼んでいる)の話を書いている。モニカはその憧れゆえ、触れることができず、向こうから質問はされても、こちらの質問には応えない。会話というよりはある種信号のようなものとして、一人の人間の内なる世界としてモニカは表現されている。僕にも、もちろん「モニカ」はいる。たぶん、幼い頃の記憶がめちゃめちゃに断線して、混線して、創り上げられたイメージ上の理想の女性。それがもうすでにどこか夢的な構成物で向こうから質問を浴びせてきている。これがどういうわけか25歳を過ぎたあたりから妙にそれまで以上に僕に語りかけているような気がする。暗示にして不可解すぎて、醒めない夢の中に今日もいるようだ。

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